2010年08月23日

2010年8月読了その6「あなたに贈る×」

あなたに贈るキス (ミステリーYA!)
近藤史恵
理論社
売り上げランキング: 33667


感染から僅か1〜2週間で確実に死にいたる病、ソムノスフォビア。感染ルートはただひとつ、唇を合わせること・・・。
誰もキスをしなくなった世界で、リセ・アルビュスの女子高生、織江がなくなった。死因は、大人たちは伏せるけれども、ソムノスフォビアに間違いない。
しかし、なぜ・・・。
彼女の死を巡り、学園は奇妙な空気に包まれる。


や、ある意味怖いよ、この話。女の子怖い。
あんまり書くとネタばれになってしまうので書かないけど、
謎の答えはそういうことだったのか、とわかったらやっぱり女の子怖い。
いや、基本的に女は怖いんだけどね。
無駄を省いたシリアスな話だと思います。
でも、面白いし引き込まれました。

・・・が、とある性に関して偏見を持っていると気持ち悪いかも。
気に入った文章があったので、ちょっと。


 本の厚さや、表紙の色褪せ方、乾いたページの触感や、だれかがページを折った後。電子書籍はみんな同じ顔をしているけど、紙の本はたとえ中身が同じでもそれぞれ違う。
 まるで人みたいだ、と美詩は思う。



そう! 全くその通りなのだ!!

電子書籍、私はいらない。
ページを捲る感じとか、インクの匂いが、とか、
感覚のことは結構笑われがちだけど、
人間自体がアナログな生き物なんだから、無視しちゃいかんのよ。
親子のスキンシップが大切なのは何故さ。
大切なことは、ちゃんと目を見て伝えろ、っていうのはどうしてさ。
第一、私は「本」が好きなんだよ。
好きなら触れたいのは当たり前じゃん。
人間だって、好きになったら触れたいでしょう〜v
手をつなぎたかったり、キスしたかったり、抱き合いたかったり。
動物だって、可愛いペットは抱っこするでしょ。
一緒v

ブックカバーとかしおりとか、
「機能」じゃなくて、ちゃんと自分で選んだ自分のお気に入りの
「本物」を使いたいし。

ふと、その本を読んだ時や買った時の記憶が甦ったりするんだ。
新幹線の中で、手が疲れるほど重い「はてしない物語」を読んだ、とか、
何件もはしごして、やっと見つけた本を嬉しくて抱きしめちゃったとか、
友達に借りた時に、あまりの多さに教科書を置いて本を鞄につめて帰ったとか、
母が入院した時にあの本読んだなぁ、あのブックカバーつけてたなぁ、とか。

そういうものも、大事だと思う。
感覚だから話にならない、と笑われても。人間である限りは。

「読みたいと思ったら、真夜中でもすぐに手に入る」
のがまた、電子書籍のいいところらしいけど、
本を求めてあちこちの本屋を巡るのもまた、
本読み人間の楽しみの一つだと思うよ。
それだけの魅力があるものでしょ、本読みにとっての本ってさ。
見つけたときの喜びは大きいし、だからこそ、
読んで面白くなかった時の落胆も大きくて、
人生それが面白いんじゃないか。


それとなぁ。
絵本。
絵本って、大きさや形や色や紙質や、仕掛けがあるとかないとか、
それら全てを含めて、1冊1冊が芸術作品なんだよね。
「100かいだてのいえ」とか、「はらぺこあおむし」とか、
「ねこざかな」とか、
そういうのは、電子書籍には真似できないよ。
それに、子どもは、自分の五感を、時によっては六感を全て使って、
何かを感じ取っていかなきゃいけないんだから、
電子絵本に任せないで欲しい。


posted by みずる at 20:26| 岡山 ☁| Comment(3) | TrackBack(1) | 読書ーYA・児童書・絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きのうは死因っぽい話しなかったー。
Posted by BlogPetのみやしげ at 2010年09月01日 15:08
穏やかで丁寧な筆致で、外界から隔絶された
学校の雰囲気をよく描き出していました。
トラックバックさせていただきました。
Posted by 藍色 at 2012年03月06日 16:25
藍色さま。
ありがとうございました^^
Posted by みずる at 2012年03月06日 20:37
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/160851833
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

「あなたに贈るキス」近藤史恵
Excerpt: 先輩、教えてください。あなたがここにいないのは誰かを愛したせい?それとも誰かに殺されてしまったの? 閉ざされた学園を震撼させる一人の美少女の死。愛ゆえの死か、悪意による殺人なのか……。 感染から数..
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2012-03-06 16:23
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。