公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行されてから、人々は自由な読書をすることが出来なくなった。
「こんなものまで!?」と思うような本が、どんどん検閲されていく。一般書店、出版社には、それに対向する手段がないー。
そんな中、「図書館の自由に関する宣言」を持って、図書館が立ち上がった!
合法国家機関と戦う図書館員たち。
そんな図書館員の一人に憧れ、女性なのに戦闘員としての配属を望んだ主人公"郁"の、成長と恋と戦いの物語。
てなわけで。
ほめるよ(笑)
いっや〜〜!!
久々に文句なく面白い小説を読んだ気がする。久々に、登場人物が立った小説を読んだ気がする。久々に、最高に私好みの小説を読んだ気がする!!
なんたって、「図書館」なのに「SF」ですよ。その「図書館」が正義の味方なんですよ。
主人公、単純で熱血バカだし、その友達はちゃっかりものだけどしっかり主人公をフォローしてるし、上官は主人公を苦々しく思っているように描かれながらも実は・・・だし、もう一人の上官は笑い上戸で柔和な印象ながらも本当は一番キツイことを言っていたり・・・。
拳銃うちまくりだしv(おい)
でも決して、相手を傷つけないように抗争するっていうのがまた・・・。
奇麗事でもいい!!
SFなんだけど重くなく、軽快な会話と文章のリズムでさかさか読めるんだけど決して軽すぎず。
「図書館の自由に関する宣言」の内容一つ一つをそこまで!というくらいに深く掘り下げて話に出来るのがまた凄い。
宣言は4項目あって、最後にまとめがある。1項目ごとにテーマがある短篇で、5つの連作。
「図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。」
このまとめの一文が、非常にカッコよく見えました。
主人公の郁があこがれる、名前も知らない図書正が誰かと言うのは、のっけから想像がつきます。が、それだからこそ郁を応援したくなる。いい設定だと思う。
影響されやすいワタシは、柴崎のような情報通の素敵な図書館員になりた・・・むにゃむにゃ。
作者は月9ドラマをイメージして書いたそうですが、絶対ドラマにはならないで! と祈らずにはいられないワタクシ。ドラマになると、多分本ほどには伝わらない。
シリーズ化して欲しいです。ぜひぜひ、読みたい。
ちなみに、あとがきを読むまで作者を男性だと思っていたワタシ・・・。
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